2006年1月22日日曜日

ストロークUP その後

通勤に使用して2週間、やはりノーマルキャブレターではもの足りません。スムーズに回るのですが、どうもトルク感が無く加速も悪いので、手持ちのにPC20に交換します。




マニホールドはCD90用を取り寄せました。50用と比べるとかなり太く、パイプ部分の厚みもたっぷり、アルミの塊って感じです。アルミなのに重い。ホンダさん、オーバークオリティじゃないですか?
キャブ側エンジン側とも、段差を取る為にかなり削りました。




PC20が3個有るんですが、全部フロートがパンクしてます。3個とも何のキャブなのかさっぱり分かりません。XLR80Rのパーツリストを見るとPC20のようなので、XLRのフロートを注文しました。このフロートを取り付けてみると油面は19mm。マニュアルによるとXLR80Rの油面は21.5mmになってますが、このままいってみます。
ジェットも取り外してあったので、とりあえずM.J.は手持ちで一番薄い82番。スローは40番を組み込んでおきました。




インレットパイプガスケットを注文し忘れたので、0.8mm厚のパッキン材から切り出しました。0.3mmと0.5mm厚が欲しいんですが、最近売ってませんねぇ。




ノーマルのスロットルケーブルのインナーワイヤーが短いので、使い古しのTLR200のインナーワイヤーで製作します。




2本ともスロットルバル側の抜け止め?のハンダを溶かし引き抜きます。簡単に抜けます。CDのアウターにTLRのインナーワイヤーを通し、CDのワイヤーより2cm長い部分に予備ハンダします。(そのまま切ろうとすると、なかなか切れないんですが、ハンダをするとワリと簡単に切れます。ワイヤーの解れも防ぎます)新品のワイヤーだったら簡単なんですが、油の染み込んだ使い古しはなかなかハンダがのりません。パーツクリーナーで油分を除去し、ヤスリをかけフラックスを付けまくります。




2cmの所で切断し、抜け止めのパイプをコテで暖めながら、元通りに差し込めば出来上がりです。今回は2cm長くしたんですが1.5cmで良かったかもしれない。
ご覧のようにアクセルワイヤーは簡単に作れるんですが、力のかかるブレーキワイヤーやクラッチワイヤーは純正をそのまま使いましょうね。危ないですから。




完成です。
エンジンをかけると今までに無いトルク感。いい感じです。エアースクリューを調整してみると4分の3回転戻し辺り、スロージェットを42番に変更。これで1回転戻し辺り。しかし、アイドルスクリューを全ゆるにしてもアイドリングが下まで落ちません。スロットルバルブにかなりの磨耗が見られ、気になるところです。クリップ3段目でテスト走行。開け始めからもたつく感じで、2段目に変更。開け始めが更に悪化。4段目にしてみると、アクセルを開けても全く回転は上がらずアイドリングのまま。2段半にしてみる。今までの中では一番スムーズ。だが、違う。こうなるとM.J.しか有りません。85番か88番を試したかったのですが、手持ちが90番と92番しかなく、濃すぎると思いながら90番を入れた所、これがバッチリでした。油面が低いので、これくらいの番手になるのでしょう。
これで下から上までスムーズに回る様になり、これで良いと言えば良いのですが、92番も有るしスロットルバルブも気になりますので、来週辺りに再度セッティングしてみようと思ってます。


2006年1月4日水曜日

2006年1月3日火曜日

カブ70とタウンメイト80

せっかく取り寄せたのですから、タウンメイト80のピストンも見て頂きましょう。何時ものように連結してみました。(完全に嬉しがりです)左がカブ70、右がタウンメイト80です。




ご覧のようにほぼ同じです。ピンハイトも同じでリングの位置も同じ、ピストンピンも同じ寸法です。製造メーカーも同じART金属工業でした。ヤマハの方がピストンヘッドが盛り上がってますが、カブ70のピストンは削りまくってますので・・・元はヤマハ位有ったような気が?するのは私だけですね。
ホンダとヤマハ、会社は違っても同じようなエンジンを、同じ制約の中で設計すると、結局同じような寸法になるんですね。面白い。


2006年1月2日月曜日

ストロークUP その16

今回のストロークUPのまとめを書いておこうと思います。今までカブ90やCD90は触った事が無く、ストローク49.5mmだけを手がかりに組んだ訳ですが、ストロークからの計算(4.05㎜)より、カブ90のシリンダーは2mmほど長いようです。これは私の製作したスペーサー(3.9㎜)の厚みではカムチェーンの張りが弱く、ひょっとすればカブ90は長いんじゃないかな?と思ってた所に、CLIPPING POINTさんからカブ90はシリンダーの上面よりピストンが下がっているとの情報を頂き納得。ストロークを伸ばすと言う事はカムチェーンも伸ばすことになり、最低でも2リンク継ぎ足すことになります。それが6mmほどシリンダーを伸ばさなければならない原因だったのですねぇ。
しかし、ダックスヘッドを使用した場合は6mmUPでは圧縮が足りなくなると思います。結果オーライです。
カムチェーンの張りについても、CLIPPING POINTさんからアドバイスを受けましたので報告しておきます。旧型(手動式)のカムチェーンプッシュロッドを使った方が張りが強くなるようだ、と言う事でした。今の所静かですのでそのままですが、伸びてきたら使ってみようと思ってます。
また、有ろうことか組みあがってからカブ90とCD90のパーツリストを見たのですが(お馬鹿です)とんでもない発見?が有りました。図を見た限りでは、オイルポンプのスピンドルシャフトが、キタコと同じように細くなってるじゃあ~りませんか。価格はキタコの3分の1ほどです。純正部品で組めたのだーっ!
さあ、これでストロークUPは終わった訳ですが、まだまだ茨の道は続きます。
先ずはスプロケの交換。良い混合気を求めてキャブを交換するかも?また、クラッチの交換もしなければならなくなるかも知れません。あっ、シートも張り替えなければ・・・